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とある社会福祉法人を訪問して③
ここはでは、C保育園、としておきます。

たまたま、ここの看護士が、私の友人であり、見学することができました。こどもは70人程度の小さな園です。こんもりした山の公園のすぐ近く、本当に小さな園でした。建物は木造でもう築40年近く経つといいますから、とても古いのですが、木目の廊下など、柔らかい味わいを出しており、古い=汚いというイメージは全くありませんでした。園庭は私のこどもの通う保育園よりちょっと狭いくらいの広さで、こどもの数も少ないのですが、それでもやはり狭い印象があります。
運動会はうちの園と同じで園庭で行います。これは考え方でしょうが、こどもが普段の姿を発揮できる場として(特に小さなクラスのこども)、この園では園庭で運動会を行うのだそうです。で、ここはうちの園と一緒で1歳児クラス以下の小さな子は参加しません。やはりお昼寝、などを考慮してやらないのだそうです。こどもが自由に本を読めるよう、クラスだけでなく、ロビーなどにもこどもの高さに本があります。ここはキリスト教の園なので、礼拝堂があります。とってもかわいい礼拝堂でした。ここでもこどもたちは不意な訪問者に対し、寄ってきて騒ぐ、ということは全くありませんでした。みんな挨拶をして静かにしています。強制されているのではなく、どうすべきか?をこども自身が理解して自分の判断で行動しているのです。これってとっても大事ですね。人に惑わされず、自分の正しいと思ったことを行動する。
ちょっとはずれますが、私の友人であり、この保育園の看護士のお子さんは、うちの園からC保育園に転園しました。彼女は、この園よさ、を自分のこどもにも味あわせたい、と考え悩んだ挙句に転園しました。彼女の中には二つの悩みがありました。
ひとつは、自分の勤める園に自分のこどもを預けること。自分がプロとして果たして勤めきれるか、或いはほかの保護者や働いている人に迷惑をかけないか。こどもが親を求めて寄ってきても傍には寄ってやれない、子供がつらい思いをしないか。園長先生や同僚と話し、まずはほかの保育士が様子をみる、あずかるこどものこともわが子のようにみるのであるからいいのではないか、こうしたことからこの悩みはクリヤできたそうです。もうひとつの悩み、それはうちの園を離れること。お子さんはつくしぐみから入ったため、クラスや先生にも馴染んでいる。親友達もでき、それ自体は満喫している。保育園としても彼女自身がうちの園を気に入っている。彼女はとっても葛藤したそうですが、C保育園でしか味わえないところを息子にあじわってほしくて結局転園しました。彼女自身はこんなことを言っています。「よく保育園に行っている間、こどもの様子を透明人間になって覗いてみたい、と思うでしょ、あれを毎日味わっていると思うと幸せよ」
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【 2006/05/17 00:57 】

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